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Gus Gus - Forever [Artist G-I]

仕事の関係で、カラーやデザインのトレンドを追っかけています。いろいろな新しい素材や色を持った製品が次々に生まれている中で、最近特に考えることがあります。iPodでも携帯でも自動車でもいいのですが、トレンディーなものは新しい状態がベストです。傷のないぴかぴかのステンレス、透明感のある白いアクリル、微妙な光加減のパール塗料。これらは時間とともに傷が付き、黄ばんできて、輝きがなくなりますが、そうなるとまったく冴えない。

一方で、革だとか、木だとか、漆器だとか天然の素材は、使い込めば込むほど味が出る。新しい状態から変化するのですが、深い色合いになったり、風合いがやわらかくなったりと、よい方向に変化して価値が高まるのです。

何気ないことですが、現代の素材にはない性質でとてもうらやましくなります。逆に現代の製品を開発する上で、天然素材のように使い込めば使い込むほど味の出る素材ができれば、ものすごいことだと思います。

さて、Gus Gus。アイスランドのエレクトロニカ・ユニット。4ADやUnderwaterなどのレーベルを渡り歩いたベテランの域にいるといっていい人たちです。

電子音はプラスチックやぴかぴかのステンレスに近い現代っぽい素材です。新しいうちはいいですが、経時変化で冴えなくなる傾向を持っています。長く活動していればいるほどこの宿命に気づいているはず。Gus Gusもきっと例外ではない。

本作では、新しくもない、古くもない、どこか中間的な音の素材感を求めているように感じます。比較的太目のビートに中低音の落ち着いた電子音は、一聴すると地味ですが、トレンドに左右されない安定感があります。

タイトルはForeverです。永遠に残る音楽という意味ではありません。時間軸と無関係にありたい。いつの時代かわからない。昔かもしれないし、5年後かもしれない。そんな電子音楽でありたいという想いが込められているのではないでしょうか。


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