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The Rakes - Ten New Messages [Artist P-R]

The Rakesはぶっきらぼうです。
突き放したようなクールさが身上。
音は決して冷めているわけではなく、リズムは速く、ギターはかき鳴らされる。コーラスもしっかり入る。でもどこか背中をぶるっとさせる冷たさがある。

ひとつにはMatthew Swinnertonのリードボーカルが抑揚がなく、人を食ったようなトーンで歌われることにあります。表情という表情がない。ここにひとつのかたくなな意志を感じてしまいます。

ひとことでいえば、かまいすぎることに対する辟易感でしょうか。情緒過多、ごり押しの自己主張、これでもかの七変化。今の音楽シーンにひしめくエゴとおべっかの渦。安易に共有される一体感。もちろんそのこと自体を完全否定するわけではない。ただどうしても顔に出てしまう「かんべんしてくれよ」の表情。思っていても言えないこと。「あっち行けよ」。

これを言ってしまっては身も蓋もありません。自分たち自身もその渦中にいるという大きな矛盾も抱える。一体感を求めつつもあえて突き放そうとするあやふやさに、このバンドのキラリと光るところがあります。

結局は不器用で無様なコミュニケーション破綻。ちゃんと面と向かって話ができないからみんなギターを持って大暴れするのです。最初からいいたいことが言えて、できることができるならロックバンドなんてやったりしないのだから。

Rakesのそっけなさに感じるシンパシーは、コミュニケーションのリアリティです。彼らの音楽は近いようで遠い。そっぽを向くことの方が多くを語るのだと諭されます。


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