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Fields - Everything Last Winter [Artist D-F]


納屋だとか、干草だとか、さえずる鳥だとか。
Fieldsはおおらかな田園風景を想起させる一方で、元気いっぱいのロックをぶつけてきます。

なよなよしているかといえばそんなことはない。
シングルを買うと聞けるシークレットトラックでは、My Bloody ValentineのWhen You Sleepをカバーしている。どうしてどうして、かなりしたたかな音を鳴らします。

きれいなアコースティック・サウンドと、ディストーションの効いたラウドな響きがひとつの曲の中に共存する。フォーキーな混声コーラスが空を駆けていくそばで、ギターとベースのうねりが地響きを立てて地面をならしていく。

背中合わせに並ぶSchoolbooksとThe Death。教科書からふと顔を上げると、野山の上を雲が通り過ぎていく。その同じ野原で兵士が倒れて土にかえっていく。彼らにとって「field」とは、安全と安らぎを与えてくれる懐であると同時に、一瞬にして火の海に包まれてしまう可燃性の戦場の意味も含んでいるのです。

だから、彼らのサウンドは情緒的で優しい感触を持っていながらも、ひところに留まらずに動き続けようとする切迫感に包まれている。

さあ、今日から新年度です。
特に気にする必要もないのかもしれませんが、筆者は、ほおって置くとそのまま止まってしまうので、思いっきり意識したい。後ろ向きに崩れ落ちていかないように、Fieldsのサウンドがしっかりと諭してくれます。

田園は帰るべきところではなく、たどり着くべきところなのだと。


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deacon_blue

☆ 示唆に富んだ最後の行に魅力を感じます。「帰去来」の陶淵明も「田園に死す」の寺山修司もまた同じ思いを抱いていたのでしょう。
by deacon_blue (2007-04-02 12:30) 

ezsin

そうですね。
偉人は同じ景色を前にしても、常人とは違う世界を感じているのでしょうね。
少しでもその感じがわかるようになれればいいなと思います。
by ezsin (2007-04-02 22:42) 

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