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King Curtis - Live At Filmore West [Artist J-L]

1971年に行われたライブの模様は、このKing Curtisのパート、Aretha Franklinのパート、さらには3日間全部を収録した4枚組みの完全版といろいろな形で発表されています。どれもついつい買ってしまう。ちょっと異常ですが、それくらい全てを知り尽くしたくなるほど、素晴らしいライブです。

Filmore Westというのは西海岸にあった、どちらかというとユーロアメリカン向けのテイストがかった会場で、アフロアメリカンの本場のノリではありません。A Whiter Shade Of PaleやBeatlesナンバーをやるなど、観客をかなり意識している。ただかえってその冷静な客観認識が、自分に溺れることのない質の高い演奏に結実している。

だいたい本場のノリだと観客があまりにハイになってしまうので、パフォーマーはそれに釣られて過剰演出になりがち。もちろんその場の臨場感としてはいいのですが、ライブ録音として後世まで鑑賞しようとなると、ややついていけない。その点、Filmoreシリーズは聞かれることをかなり意識した演奏なので、磐石です。

だからといって、おとなしいということではありません。
名手達のグルーブは沸騰状態ですし、Curtisのブロウは脂ノリノリで実に艶やかに響き渡る。どんなテーマもぐっと腰に来るソウルに仕上げる手腕はもうまったく隙がありません。音楽的感度の絶頂にぴったりと張り付いている。ぶっ倒れるまで聞くとはこういう演奏のことをいうのだなと思います。

しかしこれだけぶっ飛ばしておきながら、まだ前座なのだから恐ろしい。
汗だくのヘトヘトの満足感に浸っても、まだメインアクトのArethaは登場すらしていない。このあと神がかり的なディーバのステージがたっぷりあって、さらにはRay Charlesが出てきての大団円まであるんだから。体力と感動の容量が持ちません。

聞き手の許容量を超えて、これでもかと洪水のように降りかかってくるソウルシャワー。鑑賞を超えて、ただ恍惚の中で泡を吹いている感じ。こんなの正気の沙汰じゃないですぜ。


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