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Andrew Bird - Armchair Apocrypha [Artist A-C]

このブログが理想とする姿は、テレビ朝日の「世界の車窓から」です。
ご存知のように、ただ電車に乗っている光景と、淡々としたナレーションだけの短い番組。まったく変わることなく延々と続いている。一見、何の変哲もないのですが、旅情と、人間模様と、さわやかな一服が、そこはかとなく織り込まれている。

「電車の中と外だけを映す」。
この単純なフォーマットに徹底的にこだわるからすばらしい。ここから少しでも外れてしまうと、すべてが崩壊してしまう。

特別版として、坂口憲二がデイパックを背負って出てきてしまったり、ご当地名物を抽選で20名さまにプレゼントしだしたり、スタジオにゲストを集めてうんちくを語りだしたりしたら、もうわたしたちが愛する「世界の車窓から」ではなくなってしまいます。

そんなブログにならないかなあと思いながら、日々ワンパターンを繰り返しています。

「世界の車窓から」で唯一、少しだけ自由度を与えられているのが、バックに流れる音楽です。映し出される場所と関係する場合もありますし、まったく無関係のときもある。製作者のちょっとしたアソビを感じることができる粋な仕掛けです。

Andrew Birdは、番組で絶対使いたくなる音楽です。
アコースティックでフォーキーで少しノスタルジックなポップ/ロック。
根無し草のような放浪感と、ぬくぬくとした人間味。
馴染みやすいサウンドにブレンドされた、クラシカルでエキゾチックな香りを持った異質なサウンド。やわらかい中にも、しっかりしたロック・ソウルが感じられます。

聞いた人のほとんどが誰だかわからない。
「誰なんだろう」
「どこから来たのだろう」
「どこへ向かうのだろう」
車窓を流れる木々の間から漏れる夕日を浴びながら、意識が遊離する瞬間。
そんな瞬間をさっと掴み取ったようなサウンド。

「世界の車窓から」に終着駅はありません。
番組が終わったとしても、わたしたちの心の旅は止まらない。
同じように音楽のつながりは、わたしたちが人間である限り途切れることがない。
「明日はどんな音楽が奏でられるのだろう」
そんな気持ちを伝えられたら本望です。


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