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God Is An Astronaut - Far From Refuge [Artist G-I]


アイルランドのインストゥルメンタル・ロック・バンド。
コトバを封印し、ずっしりと重たく、琴線を揺さぶる音で全てを伝えようとする無言の男三人。

映像にもその姿勢は貫かれている。FragileのPVには、どんなコトバも発することができません。心が押しつぶされ、思考が混乱していく中で、彼らの静かな音だけが居場所を許される。

分厚いギターと荘厳なピアノが、ゴシック様式の石柱のようにドンと中心に立っている。感情の起伏に激しく揺さぶられながらも、芯となるものが普遍であることを示唆させる。何が揺らがないものなのだろう?信じられるものなどあるのだろうか?

神は宇宙飛行士であり、エイリアン。
助けてくれるのか、飛び立っていってしまうのかわからない。
B級映画やホラー映画のイメージから取られたというバンド名には皮肉と諦観が混じっている。

踏みとどまろうとする希望と、もういいやと手を離してしまう絶望。どっちに転んでもヘビーな状態が待ち構える。God Is An Astronautが鳴らすゴングは、私たちが抱える運命そのものの音。内なる叫びとして、出口を求めて湧き上がってくる。どこに向けてこの音を解き放てばいいのだろう。

轟音と輝く光の中、それでも答えのコトバは出てきません。


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deacon_blue

☆ PVを見ながら最初思ったのは「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」という映画で主人公の少年がロケットに載せられたライカ犬のことを考えている所。。。でもそこから先はそういう考えも消えていってしまった。われわれにとっての「こわれもの」はいったい何なのだろうか?科学なのか,実験動物(の命)なのか,我々自身(の命)なのか?映像が助けた部分も大きいし,逆に映像が制約した部分も大きいとも思いましたが,少なくとも何かの「問いかけ」を,この曲のPVからは感じました。
by deacon_blue (2007-04-30 11:40) 

ezsin

映像の力が強すぎるところはちょっとありますね。ただ彼らが言わんとする「Fragile」は、decon_blueさんおっしゃるようにさまざまなことを想起させる多義性を持っていると思います。ふと立ち止まって思いをめぐらせる、われに返る。そんなことが大切なのかもしれません。
by ezsin (2007-05-01 01:07) 

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