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Bonnie Prince Billy - The Letting Go [Artist A-C]

なんとなくフォーク。トラッドでクラシックでカントリーで、それでいてスパイシー。
陳腐な表現しかでてこない自分にいやになってきますが、それでも音楽は鳴り続ける。かなり長いこと聞いていますが、なかなか言葉に落ちてこない。そういうアルバムがいくつかiPodには入っていて、言葉が降りてくるのを待ちながら、そんなことはどうでもいいやとボーっと聞いてしまう。そんなアルバム。

わかったようなことは言いたくない。どこか「言葉」とは遠く離れたところにい続けようとする作品に思えます。

遠くで鳴っているような静かなギターサウンドのせいかもしれません。彼のこびない歌い方、ハーモニーにならないコーラスのせいかもしれません。ストリングスの悲しい旋律のせいかもしれません。言葉だけでなく、人もあまり寄せ付けない。もちろん、孤立しているわけではなくて、その周りにいる、音が届く範囲の人だけでいい、というわりきり。僕もうだうだ言わないから、君もうだうだ言わないでね。そんな暗黙の了解が成り立っている。Bonnie Prince Billyと聞き手の関係はそんな感じ。

ここでおきていることは彼と聞き手だけの秘密。
そんなにとっておきの、大げさな秘密ではない。
今日、庭の木にきれいな鳥が止まっていたよ、というぐらいのごくごく身近な会話。
それを、「こんな感じで鳴いていたんだよ」、と歌ってくれているのが本作。
取り立てて騒ぐこともないのはそのため。言葉にしなくてもいいのもそのため。
それは言葉にした瞬間に壊れしまう微妙なコミュニケーションの糸。
「耳の中」だけにしまっておきたい小さな秘密。


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