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The Red Jumpsuit Apparatus - Don't You Fake It [Artist P-R]

あてもなく走り続けるアメリカの自動車の旅。変わり映えのしないハイウェイを何時間も走り続けるのに飽きてきたころ、数マイル毎にあるインターのひとつで降りる。Burger KingかSubwayで夕食を食べて、全国チェーンの安モーテルに泊まる。どれだけ走っても「アメリカン・スタンダード」のお出迎え。津々浦々まで資本の論理が機能しているのを実感して、ため息が出る。

朝は激甘のシュガー・マフィンにデカフェ・コーヒー。再びハイウェイに乗って昨日と同じ景色の中を走る。

ラジオを入れれば流れるのはRed Jumpsuit Apparatus。星の数ほどあるアメリカの田舎町出身。スクリーモでもエモでもガレージでも、呼び名は何でもいい。僕たちはそんな規格化された国で生まれ、企画化された音楽シーンで叫び声をあげている。これが今のアメリカの「典型」さ。これが僕たちの日常さ。

抜けるような明るさとヘビーなリフ。畳み掛けるビートと切ないメロディ。キラキラとバリバリ。すべては過剰で派手でオーバーフローしている。投げやりで刹那的に見えて、これで結構僕たちはしっかりしている。ゴージャスにグラマラスに飾り立てる化粧の下にある僕たちの素顔。のっぺりした灰色の生活。そんなものに嫌気がさしているわけじゃない。それが逃れようのない僕たちの現実だってことぐらいわかっている。走っても走っても現れる「モーテル・アメリカ」の看板。僕たちはそんなありふれたモーテルの一室で精一杯の飾り立てたパーティを開いているだけなのさ。

情感過剰のアメリカンバンドに多大なシンパシーを感じるのは、そこまでしないと刺激が得られない、そこまでしないと現実を推し進められない、そんな袋小路の情景がまざまざと浮かんでくるからです。

もちろん、そんな状況に彼らは落ち込んでいたりしない。大して気にしないかのように一生懸命に大きな音を鳴らしている。そのけなげさにまた打たれたりするのです。


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