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Manic Street Preachers - Send Away The Tigers [Artist M-O]

力強くロックの王道を行くManicsアルバム。
70年代から90年代にかけて、コンボイかブルドーザーのようにメインストリームを疾走していった問答無用のハードロック様式。Manicsは、そんな時代にわずかに敬礼のしぐさを見せながら、00年代の後半に向けて突入していく。

キャリアを積むといろいろなことをいわれてしまいます。
期待も落胆も幅が広く、賞賛もバッシングも矢のように降ってくる。
そんないいも悪いもひっくるめてトラたちを追い払ってしまえ。
ハードロックの陶酔感にのみフォーカスを当て、失われつつあるエモーションを取り戻す。
本作にこめたManicsの思いなのではないでしょうか。

聞き手としてもこれでいいのだろうかと自問するとともに、進化ばかりを突きつけることにも躊躇がある。体を突き抜けるハードロックの快感とともに、湧き上がる複雑な思い。サマソニにラインアップされても、もはやヘッドライナーではない。比較すること自体がナンセンスなのかもしれませんが、彼らの鳴らす音のスケール感がよけい時代との差異を際立たせてしまう。

考えてみればメインストリームなんてものはあった時代はありがたがられず、なくなった時代には嘲笑の対象、気にするようなものではないのかもしれません。最大公約数のひとつのバロメーターとして、ほおって置けばいいのかもしれません。

夏にかけてのアルバムなのに、Autumnsong。
「一番いい時代はこれから来るのさ」
たそがれの時期を自嘲気味に装いながら、それでも彼らの音楽は未来を見据える。
下手に迎合せず、信じるがままに演奏する。時代をしっかり見据えているがゆえに、その決意は揺るがない。これぞ80年代から生き抜いてきたブリット・ロック魂です。


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学生時代に、友達が貸してくれたCDを最初に聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。
by (2007-05-08 03:44) 

ezsin

昔ほどの衝撃はなくなってしまったかもしれませんが、円熟味というか、「静かな力」を感じさせますね。
by ezsin (2007-05-08 22:59) 

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