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The Twilight Sad - Fourteen Autumns And Fifteen Winters [Artist S-U]

「残響」をとくに大切にしているバンド。
スコットランド出身。ライブよりも自分たちの音を求めてスタジオやベッドルームにこもって追求するタイプとのこと。ようやく完成したFat Catレーベルからのデビュー作。

轟音ギター、アコーディオン、テープループ。さまざまな音の要素を幾重ものレイヤーに絡めて、インパクトを持ちながらもどこかやわらかさの残るサウンドを構築していく。特に音の主体が消えた後に空間に残る音の余韻、つまり残響、を丁寧に意識している。尾を引くように反響音が消えていくさま、押されたピアノの鍵盤が元に戻っていくまでをも大切にする。

「去った後」を意識するのは、音へのこだわりのためだけではありません。
それ自体がバンドの重要なテーマのような気がします。
顔に布をかぶせた子供がモチーフの、一連のアートワーク。子供の自我や個性が「去った後」の冷めたい親子関係。私たちが抱えるわだかまりや、ひずみが大きな轟音となって空間を揺るがすとともに、そんな感情が「去った後」にポツリと残される孤独感。

衝動そのものよりも、去った後に意味を探り、そこから何かを導き出そうとするアプローチ。轟音がただの轟音に終わらず、もっと深いものを語りかけるように感じるのはそのためです。非常に優れた現代ロック作品だと思います。


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