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Avril Lavigne - The Best Damn Thing [Artist J-L]

アーティストはどこまでイメージにこだわるべきなのだろう?
これまた物議をかもしているAvrilの新作。
なんだ普通のポップスじゃないか、ただのアイドルに成り下がっちゃった、あの剃刀のような切れ味はどこにってしまったの?
聞こえてこなくても、この音を聞くと誰しもそう思うだろうなあと想像してしまえることは確か。おそらく本人もいちばんそのことをわかっているはず。
ではなんで?

ひとことでいうと、これが健全な若者じゃないか、と思う。
本人からすれば、「いいじゃないのよ」。

これがEnyaがいきなりパンクをやりだしたら、さすがにみんな引いてしまうでしょう。しかしここにいるのは、まだ何になるかわからない一人の若者。気分で音楽を捉えても致し方ない未成熟の器。

才能や時代性の中で作品やアーティストを捉えることはもちろん大切です。
大衆のいただくイメージを端から無視した活動をしていくことは、コミュニケーション(演奏する-聞く)を前提にした音楽を軽視しています。変わっていきたいというアーティストのエゴと、これが聞きたいという受け手のエゴとをどう折り合いを付けていくか、ポップミュージックのテーマとはこれに尽きるといえます。

Avrilの本作でのコミュニケーションのスタンスは、こんな風に弾けたりする自分をひとつの作品として評価してほしい、ということです。深読みをすれば、ちやほやされるセレブの化けの皮をはぎ、大量消費される中で軽薄化していくポップスへの警鐘を鳴らすための、おとり捜査的な試み。自分の持つイメージを生贄に、そんな世の中を暴いてみせる。汚い言葉をちりばめることで、Explicit/Cleanを浮き彫りさせる仕掛けに巧妙さを感じたりもできる。

しかし、例えそうであっても、ここでは抑えの利かない衝動が勝っている。
ポップ、美しさ、純粋。くそったれ、無視、くたばれ。
むき出しの単純さが、そのまま羅列される。
そんなAvril Lavigneをみんなはどう思うのよ?
これは彼女からの問いかけです。

はたして素直に聞ける人たちがどれほどいるのだろう。
それがきっと今の音楽シーンの健康バロメータなのかもしれません。


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