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Ocean Colour Scene - On The Leyline [Artist M-O]

何かのついでに古いアルバムを広げたとき、ついつい時間を忘れて見入ってしまう。忘れていた感覚がよみがえり、目の前がタイムスリップしたように感じる一方で、そんな懐かしい光景と今との距離を、冷静に見つめている視線もある。あのころの輝きと今のくすみ、あのころの未熟と今の成熟、あのころの涙と今の無常。

確実に違うのは、今のほうがずっと年老いたこと。懐かしさとは、死に近づいたことを実感することなのかもしれません。

Ocean Colour Sceneの音のベースは1960年代です。しかも思いっきり。いにしえのバンドやアーティストたちの音がくっきりとよみがえってきます。キラキラにポップ。ギターとコーラスの饗宴。デビューが89年ですから、かれこれ18年になります。それでも変わらず、昔にこだわっている。

ただノスタルジックなだけではない。60年代をそのまま再現しているコピーバンドではない。音の鮮度が違います。古いアルバムを見つめる、あの冷静な視線が彼らにはある。過去のもの、今と違うものとしての60年代。死に近づく今を強く実感するための過去。彼らの音の明るさには、どこか刹那的なものが隠されている。

それはもしかして聞き手の心の中で生じている現象なのかもしれません。彼らの音は曇りなく明瞭に響いている。それを聞くわたしたちが、今を強く意識することを想定して鳴らされている音。

もちろん解釈は自由です。
気持ちよいポップ・ロックとしても十分すぎる出来栄えです。
ただメンバーにとってもこの年月は、いろいろなことを考えさせているに違いありません。彼らの活動そのものが、過去と現在をテーマにしているように感じられるのです。


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