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Cary Brothers - Who You Are [Artist A-C]

これは降参。完璧です。
イギリスの斜に構えたビート・ロックではありません。アメリカの透明感あふれるポップ・ロックでもありません。一人で奏でる求道フォークでも、ビーチの風を受けるLOHAS弾き語りでもない。うれしいときに聴く音楽でも、悲しいとき、静かにしたいとき、暴れたくなるときに聴く音楽でもない。

どれかひとつではない、これらすべてです。

CaryはNashvilleのシンガーソングライター。
まずはアメリカ寄りの素朴で甘めの音楽を想像してしまいますが、イギリスの陰り、ギターの歪み、ロックハートを合わせ持っている。ギターの多彩な音色、端正なピアノの響き、抑揚の効いたシンセサイザーのサポート、少しだけ苦味を帯びたニュートラルな声。サウンド的には現代のポップ・ロックの要求からいって申し分ありません。

何よりもメロディを基盤にした曲がすばらしい。
奇をてらわず、むしろ素直すぎるほど簡単に連なられた音符は、どんな皮肉でかたくなな構えをも超えて、深く心の奥底にまで到達する。改めて「歌」にこんな力があったのだと感動します。

つべこべ言わない。レビューもエッセイも本当の音楽を越えることはない。自己矛盾ではあるのですが、あれやこれやと「コトバ」や「ガイネン」が沸きあがってくる前の状態が、音楽の原点。その点だけを書いておきたいと思います。


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