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Autechre - Draft 7.30 [Artist A-C]

「この前、頼んでおいたミーティングはうまくいったの?」
「うーん、いまいちでした。反対意見が多かったです」
「なんで?基本コンセプトは説明しておいたじゃない」
「その基本コンセプトがよくわからないと。理想系でしかなくて『わかるんだけどさあ』って感じになってしまいました」
「理想系かどうかを議論するのではなくて、具体的にどうやったら理想に近づけるかを話し合うんだったんでしょ」
「うーん、そうなんですが・・」

こんな会話を五回くらい繰り返した一日でした。
いろいろと説明するけれどうまく伝わらない。技術的な問題もありますが、もっと基本にある物事の捉え方の問題だったりする。もちろん自分の思い違いだったり、説明不足であったりもして、それはそれでへこむ。こういうことってしょっちゅうありますよね。

思いっきりフラストレーションを溜めたあかつきには、Autechreを聞くしかない。発散のためではなくて、そのフラストレーションの根底にあるミスコミュニケーションの真髄に迫るため。

意味不明のノイズとランダムなビート。音楽と呼んでいいのか戸惑うばかりか、気持ちいいのか気持ち悪いのかもよくわからない。一聴しただけでは送り手と受け手の断絶しかないように感じる。「意図」をくもうと考えた場合には。

言葉にできる意図ではなく、ここにあるのはもっとプリミティブな衝動、ぶつかったり、さわったり、声を出したり、といった刺激にたいする応答性のレベルのコミュニケーションです。感情が沸き起こる前に、発せられた音の直接のインパクトを感じる。ここに何らかの需要があるからAutechreは存在する。言葉に頼らない、異質の対話のあり方を彼らの音を通して感じます。

コミュニケーションなんてどうでもいいじゃん。所詮わたしたちの会話はそんな程度。下手な会話を交わすくらいなら、Autechreを聞け。お互いどれだけわかっていないかがわかってずいぶんとすっきりするよ。それでも相手を感じるところから何かが始まるはず。そんなニーズの大きさをひしひしと感じたりします。

さあ、明日はもう一度笑顔で話しかけてみよう。Autechre流のやり方で。


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