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Nick Lowe - At My Age [Artist J-L]

スルメのようにかめばかむほど味が出る。見かけはあっさりとしているけれども、じっくり深いところまで考えられたサウンド。それをさらりとやってのける才に長けるのがNick Lowe。70年後半のパンクの時代から、英国ロックシーンの「歌作り」をしっかりと支えてきた職人気質。表で脚光を浴びることこそ少ないけれども、コアのファンからは絶大な支持を受けるには相応の理由があります。

本作もロカビリーからカントリー、ソウルとゆるゆるのペースで進んでいくのですが、歌の味わいがじんわりと体の芯に染み込んできて、乾いた神経を潤していきます。

例えばHope For All。
シンプルなソウル・ポップ・ナンバーなのですが、ポッと心に希望の火が灯されるようなちょっとしたエモーションが仕込まれている。かつての名曲What's So Funny 'Bout Love Peace and Understandingにあったストレートな熱意こそ影を潜めているものの、まさに歳相応(At My Age)の品のある語り口は、常人が真似のできない粋。

スタンダードを聞かせながら、歌の核にしっかりとロック魂を忍ばせて、内面から変えていく。こんな芸当は彼にしかできません。

A Better Man。
「今までの人生で、あんまり自慢できないこともやってきたんだ。」
無防備にのほほんと告白しているようで、しっかりと「でもキミは僕をもっといい男にさせようとするんだ」と繋いでいく。こんなセリフをはける歳のとりかた、してみたいですね。


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