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Culture - Two Sevens Clash [Artist A-C]

レゲエ音楽のすばらしいところは、文化のすべてが音楽に集約していることです。宗教、人生、愛、死。ジャマイカの人々の価値観はすべてここに含まれている。音楽を信じ、音楽を生きるとはレゲエのことを言うのだなと、特に60-70年代にかけての「ルーツ」と呼ばれる一連の作品群を聞くとつくづく感じます。

Cultureの有名な本作もまたしかり。タイトルは、1977年の7月7日に最後の審判が下る、という当時の教えを反映したものですが、たとえ世界が終わっても、レゲエが奏でられていれば、「I'm Not Ashamed(恥じることはない)」とばかりに、堂々とした歌が歌われていきます。

ゆったり、独特の軽さを持ったリズムは、どんな状況を歌っていても明るい。前向き。楽しい。めっぽうポップ。そう、くじけないのです。それだけ信念が強い、Zion(ユダヤ教の天国・理想郷)の神通力がすごいとも考えられるのですが、ちょっとにわかには信じがたい。

どんな信念も多少の悲壮感が伴うものです。
悲劇の裏返しが信仰ともいえるわけで、両者は表裏一体のところがある。
しかし、レゲエ・アーティストにはそれがない。
少なくとも、レゲエという音楽には悲壮感がない。

これは信念といったドロドロとしたものとは無縁だからではないでしょうか。

本作を聞いていると、本作を聞くことで宗教観が形成されていく気がしてきます。まず困難があり、教義が生まれ、宗教として体系化される、という通常の流れとはまったく逆。

まず、ゆったりしたリズムがあり、やわらかいメロディがある。レゲエが生活の中心にある。逆境や問題はあとからやってくる。だからどうなの?そんなものは大丈夫だよ。レゲエは、困難をサーッと溶かしてしまう。意識する前に悲壮感は消えてしまうのです。

Zionは最初からこの音楽の中にあるのです。この音楽がなっていれば、わたしたちはZionにいる。だからこそ、レゲエ・アーティストは究極の理想をこれだけ自由にのびのびと表現することができるのではないでしょうか。


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コメント 4

すっ、素晴らしいです!!!!!
パチパチパチパチパチパチ・・・(拍手、そして感動の涙)
by (2007-08-02 03:09) 

ezsin

あっ、ありがとうございます!!(深々とお辞儀のポーズ)
レゲエってでも本当に元気にしてくれません?
もう信じられないくらい。何を悩んでいたんだろうと思うくらい。
これって宗教を超えてますよね。
by ezsin (2007-08-02 19:49) 

うーん、あるじにとってレゲエ・ダブは呼吸することと一緒なので
あまりそういう風に感じたことはありませんでした。
ただ、色々考え込んだり、悩んだりするのは面倒だな!って
思わせてはくれます。(おんなじことかしら? 笑)
by (2007-08-02 23:20) 

ezsin

そのとおりですね!「面倒だな」というのが一番ピッタリくる表現かも。
自然の呼吸のリズムなのだから、細かいことは気にならない・・
by ezsin (2007-08-03 01:30) 

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