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UNKLE - War Stories [Artist S-U]

どうだ!と人に見せつけたくなる音。
どこから見ても尖がっているし、他に似たような音はないし、何よりも他を寄せ付けない存在感がある。泣く子も黙る。わめくエセ・ロッカーも腰を抜かす。

打ち込みに電気仕掛けのノイズを乗せて衝撃波の回転を作り、扇動的なボーカリゼーションでどこまでもテンションを増幅させていく。ロックでも物足りない、ヒップヒップでも物足りない、ビッグビートでも物足りない。そんな常套手段に飽き足らないニーズに向けて、ずばり直球をぶつけてくる。しかも鋼鉄の塊の。

ただうるさいだけだったり、向こう見ずなパワーがぎらぎらしているわけではない。見かけ表面はぬめっとしていても、急所にずしりと効いてくる。つまり表層の音だけでなく、背後にある音の構築のロジック、「なぜこの音なのか」の意味性に打たれる。ありきたりの音でなく、期待を超えるはずし方で、聞き手の驚きと感心をつかんでくるのです。

わたしたちはあまりにたくさんの音を聞いているので、音の衝撃性だけでは満足しなくなっている。予定調和では面白くない。かといって外しすぎはつまらないだけ。UNKLEはわたしたちがどこで狂喜乱舞するか、ツボとツボの間に潜む、知られざる幻のツボのありかをしかとつかんでいる。ロックとヒップホップとビート、それぞれの延長線の先に、いち早く交点を見つけているのです。

こういうパンチはいくら浴びても気持ちいい。


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