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Steely Dan - Gaucho [Artist S-U]

東京ミッドタウンに新しくオープンするBillboard Live(BBL)のオープニング・アクトはSteely Danです。ライブハウスでもない、ジャズクラブでもない、コンサートホールでもない。少人数でゆったりとリッチに音楽を楽しむ。値段設定も高め、ターゲット年齢層も高めの、この新しいミュージック・スペースに、まさにぴったりのセレクションではないでしょうか。

チケットを取るのに大騒ぎするほど旬でありすぎない(リッチな大人は大汗かいて行列に並んだりしない)。70~80年代のベテラン・アーティストの中でも、時代に埋もれることなく、今に通用する風をそれとなく吹かせている。懐かしくて好きなんだけど、隠れてこそこそと行く必要がなくて、「どう?Steely Dan行くんだけど」とさりげなく若い世代に言っても様になる。Heavy Rollersというツアー中であるとはいえ、主催者が練りに練った企画であることが窺えます。

思えばBBLそのままのコンセプトを貫いてきたようなユニットです。既成の枠にはまらず、常に少しリッチ側のニッチで希少性の高い領域にとどまることで、聞き手の自尊心をくすぐる。ジャズのようでジャズほど本格化せず、ポップスのようでポップスほど大衆化せず、ちょうど聞いていて一番得した気分になれる。これはまさにプレミアム・ブランド戦略そのものですね。

もっともLVMHのように、徹底したブランド至上主義が貫かれているわけではない。表面の完璧なサウンド・プロダクションの中で、危ない恋やら、難解な物語を歌ってしまう。結構やわくて人間ぽい弱さが顔を覗かせたりする。人を食ったようななぞ掛けをしたりする。もしこのサウンドの上に、今年の高級ワインのできばえを比較討論する社交パーティートーク調の歌が乗っていたら、わたしたちはこんなにもSteely Danを愛してはいないはずです。

このちょっとした茶目っ気が結構Steely DanをSteely Danたらしめていると思うのですが、いかがでしょう。「ゲッ!彼女、クイーン・オブ・ソウルのAretha Franklinを知らないよ」と、19才の女の子の前でマジでたまげるおじさんつぶやきのHey Nineteenなど、いつ聞いてもニヤリとしてしまう。

さて、ミッドタウンではどんな粋なジョークをプロデュースしてくれるのでしょうか。


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コメント 4

deacon_blue

☆ お行きになりますか?少し遅れて見に行く予定です。
by deacon_blue (2007-08-14 20:32) 

ezsin

一週間あるうちのどこかで日程を調整したいと思っていますが、いまだ確定できず、です・・
by ezsin (2007-08-15 00:37) 

いつ聴いてもおしゃれ~の一言につきます。CDは持ってませんが、、、。先週末、こちらの方でのテスト営業ライブ(ゴスペル)に行ってきました。元はブルーノートだった所なのですが、イスのすわり心地も音も良かったです。
by (2007-08-31 01:14) 

ezsin

いいですね~!居心地がよい中で音がよければ言うことなしですね。肝心のSteely Danは無理でしたが、これはすごく行ってみたくなりました。
by ezsin (2007-09-01 03:44) 

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