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Panda Bear - Person Pitch [Artist P-R]

そうか、Beach Boysコーラスの起源は中世のポリフォニーにあったんだ。
そんな意外性とユーモアと向こう見ずな実験性を秘めたアイスべき一枚。そう、「アイスべき」と誤変換してしまうほどの楽しさといったらいいのか。これだけ暑いとコンピュータまで涼をとりたくなったとしてもおかしくはありません。

バンドAnimal Collective(動物共同体)の片割れでPanda Bearと名乗っているのですから、その執拗なこだわりがわかります。ひたすらリフレインされる肉厚なコーラスラインは、麻薬のように、麻酔のようにあなたのアタマを冒していく。サイケな飾りを施した甘いバックサウンドも、知らず知らずのうちにあなたの思考を狂わせている。

ガリガリ、ズブズブ、トロトロ。

40度近い暑さの中を朦朧と歩くときに耳にするとちょうどよい。
気持ち悪さやイライラを超えて意識が溶け出すような感じ。
危ない危ない熱中症になってはいけない。

危ないあぶないあぶないあばないあばあいばいあいばいばいバイバイ・・・

音楽って危険。
音楽って聞けん。

Panda Bearが放つ音の矢は、わたしたちの意識のあり方を攻めてくる。
音楽をめぐるロジックやセオリーを疑問視している。なぜギターはコード展開をするのか、なぜコーラスは循環するのか、なぜリズムは定期的に刻まれるのか。疑問を呈しながら、否定的なアプローチをするわけではない。すべてを無視したアナーキーな音を鳴らすわけではない。ただ少しずつ、私たちの常識的なものの捉え方をずらしていくことで、それとなく私たちに気づかせようとしている。Panda Bearの無限サウンド・サイクルの中でぐるぐる回っていると、だんだんそう思えてくるのです。


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