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Cherry Ghost - Thirst For Romance [Artist A-C]

Wilcoなどカントリーの新しい潮流の影響を感じさせつつ、伝統的な英国ロックの耽美を標榜する。メロディと音のタッチは情緒にあふれていながら、泣かないぎりぎりのところで、かっこつける「ロック男子」を地でいく。それを、やや弛緩したトラッドな雰囲気の中でやることで、「普通のロック少年」を微妙に回避していく。

解説的な言い回しになってしまいましたが、すごく立ち位置が面白いバンドだと思います。

だって、ほとんど無批評のカントリー・ナンバー4amと、行進曲風の深刻なDead Man's Suitが並び、誰の心をも勇気付けるアンセム・ナンバーPeople Help The Peopleが間に挟まってくる。ちょっとひとつのバンドのくくりで捉え切れない。

それでもしっかり、「これがCherry Ghost」というイメージが、なんとなく伝わってくる。

間接的に風に乗って運ばれてくるように。
彼らは情感の深層にどっぷりもぐることをせず、表層の印象だけをさらっとすくい取り、そよぐサウンドの風にぱっと解き放つ。

このサウンドをしてそれをなしえているし、
この立ち位置をしてそれをなしえている。

「ロマンスの渇き(Thirst For Romance)」を、ごくごくと潤すようなサウンドではありません。簡単に渇きは満たされない。でもCherry Ghostから流れてくるそよ風に当たっていると、渇いていることの豊かさに気づかされます。


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