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Mark Knopfler - Kill To Get Crimson [Artist J-L]

なぜだろう。
これほど芯までゆったりできるサウンドは、なかなかありません。

Mark Knopflerは当代屈指のギタリスト/ソングライターですが、立ち位置が仙人のようなところにいる。うーん、ちょっと違う。現世から遠く離れて自分の世界に入り込んでいるわけではない。むしろ逆で、ここにこの世の真実があるような。そんなところにいる。

伝統的で懐かしい音は、心がいちばん落ち着く琴線を奏でる。
おばあちゃんの手作りのおはぎ。
おじいちゃんの早朝のたいそう。
洗濯機の上にうずくまっていた白いネコ。

様々なギターの音を駆使して織り上げていく楽曲は、ひとりひとりの思い出の景色を映し出していく。

それが不思議とただの懐かしい音楽ではないのです。

たぶん彼のギターの音色のせいだと思うのですが、いわゆる「ジャンル」に落ちていかない。フォーク、カントリー、ポップス。そうではない、彼しか奏でられない透明感、光、切れ味を持った、独特の響き。一貫して変わりません。

ずっとずっと昔ですが、「ローカルヒーロー」という映画があって、Markがサントラを作っていました。本作のような、安らぎと、ちょっとした悲しさの伴うサウンドでした。ずっとずっと心に残っているサウンドです。それは懐かしさからではありません。彼のギターの音色が、時を越えて、今でも背中をたたくのです。伝統に根ざしながら、一人で立つ。頼らずに自分の音を出す。そんなことを感じているのだと思います。

太古から続くふるさとに、わたしたちはつながっている。
つながっている先の新しい一歩は、自分で出すんだよ。
筆者にとってのローカルヒーローのことばは、今も色あせない。


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コメント 4

鯉三

本当にうまいギタリストですね。でも、テクニックをひけらかしたり、それに浸ったりするのではなく、もっと純粋に音楽を愛しているアーティストなのだと思います。DIRE STRAITSとしても活動を始めてほしいなと期待しています。さっき、ライブ音源でLOCAL HEROを聴きました。胸にしみいりました。
by 鯉三 (2007-09-16 14:01) 

deacon_blue

☆ こんにちは。マーク・ノップラーについていつか書こうと思っているのは,『Dire Straits』に収録された曲 "In The Gallery" です。「悲しきサルタン」の次の曲です。彼のギターは基本的にこの時代と変わるところがないと思います(ワン・パターンという意味ではなく,それほど基本ができていて,かつ,それが徹底しているという意味で)。では(^o^)。
by deacon_blue (2007-09-16 15:25) 

ezsin

鯉三さん、Dire Straitsの再開、ぜひ願いたいですね。考えてみればデビュー時からいぶし銀の魅力がありましたから、今だったらそれほど深みが出るのでしょう~
by ezsin (2007-09-17 10:39) 

ezsin

deacon_blueさん、こんにちは。いつもありがとうございます。いい意味での普遍の軸をもっている、ということですね。同感です。低く落ち着いた声もすごくいいです。
by ezsin (2007-09-17 10:41) 

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