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Talib Kweli - Ear Drum [Artist J-L]

演劇を見ているように流れていくラップ・アルバムです。
甘めのサウンドを使った高揚感を持つ70年代風のソウル・テイスト。
ストリングスとグランドピアノが雄大に流れる叙情的なサウンドスケープ。
ループ化されたビッグバンドとゴスペルコーラスのサウンド・コラージュの上を、ビブラフォンの音符が駆け抜けていく。
教会の合唱団が、ストリートギャングと炊き出しをシェアしながら歌う。

オールドスクールのサウンドを、かなり大胆にカット&ペーストしながら、レイドバックしたアレンジの中にうまく収めている。

ニューヨーク、ブロンクス。
ラップはサイレンサー付きのマシンガンのように、静かに、しかし刺すように厳しい言葉の銃弾を打ち続ける。物語を語りつつ、街の喧騒を実況中継する。

Talib Kweliの声は緩急をつけ、ショートカットとロングストークの絶妙のアクセントをつけながら、華麗なナレーションを披露していく。

クールなサウンドとの対比の中で、じんわりとメッセージが浮かび上がってくる、なかなか凝った構造を持つ。音を音として突き放し、自分の声をも一度放り出して遠くから眺めてみる。客観的な製作へのアプローチが深みを醸成している。

「上級向け」プレミアム感を持ったアルバム。


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