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Kula Shaker - Strangefolk [Artist J-L]

す、すごいものを見てしまいました。
今、仕事の関係でロンドンにいるのですが、訪れた西地区Chiswickのデザイン・オフィスでのできごと。

「ちょっと来て見てごらん」とそこのアートディレクターが窓の外を指す先を見てみると、向かいのビルの2階のレストランで、なんとPete TownshendとRoger Daltreyが並んで食事をしているではありませんか!

窓際の小さな丸テーブルを挟んでイタリアンを食べている。お店には他に誰もいないみたいです。確かに午後2時過ぎ、お昼にしては遅い。Peteがワインボトルに手をかけながら何やら熱心に話している。

何てことのないレストランです。
何てことのない郊外のオフィスでの出来事です。
でも、でも、Pete TownshendとRoger Daltreyですよ!!

なにやらひとりで興奮している自分をよそ目に、オフィスにいるデザイナーの人たちの反応は冷静。特にお店のまわりも騒がしくなっているわけではありません。
「ふーん」って感じ。おい、おい、君たち、The Whoだよ!ふーんじゃないよお!

そうか。
そうなんだ。

筆者の途方もない思い入れとは別に、世間の認識はそんなところなのですね。

さて、Kula Shakerです。
再結成が実現して、実に8年ぶりのアルバムです。
え?クーラを知らない?
まじ・・

確かに新人からの出直しと捉えたほうがいいかもしれません。
復活をセレブレートするよりも、新たな未来に向けた産声と割り切ったほうがいい。知っている人の期待を半分ぐらいは満たし、半分ぐらいは裏切りながら、ここには新しいバンドがあります。

変わらないのは60年代から綿々と続くロックの様式のオンパレード。サイケ、ブルース、ウォールオブサウンド、ブリットポップ、レイブ。挙げるだけでもきりがありませんが、なぜか過去にこだわる人たちです。音的にはここに十分ネタはある。これ以外は必要ないと割り切っている感じです。

そんな素材で何ができるか。
今をともに生きるリスナーに何を提供するのか。

未使用のエネルギーの発掘。
へんな言い方ですが、そんな気がする。
Doorsのオルガンの音色は、Jim Morrisonの呪縛から救い出してあげる必要がある。サイケは、ラブ&ピースのメッセージから解放してあげる必要がある。ブルースは、気軽に踊ればいい。それぞれの時代の中で背負わされた意味性や役割をはずしてあげ、純粋に音楽的なパワーとして蘇生する。まだまだいける。もったいない。

今の時代にどれだけシーンを揺らす(Shake)することができるかわかりませんが、本作を聞く限りは、エネルギー源は枯渇していないようです。

The WhoもKula Shakerも、あの時代につながっている。大切なのは、今このときにもその絆が生きていることです。地下水脈かもしれませんが、今でもわたしたちの土壌を肥やしてくれる、インスピレーションのもとなのです。


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deacon_blue

☆ 誰を見ても知らない顔をして「ふ~ん。あっ,そう」で済ますのが,60年代以来の彼の地の流儀のようであります(一部例外ありではあるけど=^o^)。
by deacon_blue (2007-09-19 17:43) 

ezsin

確かにそうかもしれませんね。クールを装うのが粋なのかも・・
by ezsin (2007-09-20 15:09) 

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