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Foo Fighters - Echoes, Silence, Patience & Grace [Artist D-F]

がんばっている。
Foo Fightersは歯を食いしばって踏ん張っている。
そんな印象をずっと持っている。

彼らはいまや押しも押されぬ、ロックの代名詞的なバンドです。
彼らの音は揺らがない。
椅子も吹き飛ぶようなギターリフを鳴らしても、
のどが裂けるような叫びを上げても、
とろけるようなメロディを奏でても、
溺れることがない。

気がつけば、酔ってしまうバンドが多すぎる。
ギターソロに自己陶酔し、
わめき散らす声が収まらず、
速すぎるビートに追い立てられる。
見えざる声に押されるように、制御不能の領域でじたばたもがく。
バンド戦国時代における現状ではないでしょうか。

なぜFoo Fightersは流されないのでしょうか?

彼らは、がんばっていることをあからさまにする。Dave Grohlはいつ見ても必死です。目的が先走らない。たどり着くところよりも、今の状態を大切にする。

いわゆる「鍛錬(Discipline)」とは違う。ある理想の状態に向けて自己を鍛えているわけではない。「求道(Quest)」とも違う。ことの本質を明らかにしようと探っているわけではない。

ただ無心に打ち込んでいるだけです。
揺らがないロック・サウンドなんて、簡単に鳴らせるものではない。
そもそもロックとは無心に、ただ必死になって出すものではなかったか。
力いっぱい対峙することではじめて均衡が生まれる。
逆説的ですが、揺らがないサウンドとは、ギリギリの緊張感に満ちたきわめて不安定な状態なのです。

Foo Fightersは、わたしたちが忘れかけている原点に近いところに立っている。
彼らが負けてしまうと、もしかしてロック・ミュージックは崩壊してしまうかもしれない。混迷の時代に、わたしたちは指針を失ってしまう。

そんな役割のことを考える間もなく、今日も一生懸命彼らはがんばっている。


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コメント 2

今日、思わぬところで彼らの名前をふと目にして、なんだかうれしいな~と。彼らの静かな曲もまたいいですね。
by (2007-09-26 00:13) 

ezsin

「思わぬところ」ってどんなところなんでしょう?なんか気になるなあ~
ハードとソフトのどちらでも心を揺さぶる曲を作れるバンドですよね。
静かな曲は特に泣けます・・
by ezsin (2007-09-26 19:48) 

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