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KMFDM - Tohuvabohu [Artist J-L]

親戚が土建業をやっているのですが、現場ではいつもKMFDMを聞いている。
なんて真っ赤なウソ。
いや、仕事は本当にやっています。
工場をやったかと思えば、ご近所のお宅の塀を作っている。
基礎から構築物まで、施工なら何でもやってしまう。
もちろん図面も書く。

今年の夏は特に暑かったから、首周りと腕は真っ黒に日焼けしている。その腕は、規格外のゴボウのように異常にでかい。胴体はドラム缶のよう。短く刈り上げた髪まで剣山のように硬そう。

物静かでいい人なのですが、喧嘩なんかしようものなら、ふすまをぶち抜いて、となりの部屋までぶっ飛ばされそうです。
コワ。
パワー。

インダストリアル・サウンドは、無機質で機械的な音を目一杯うるさく鳴らし、不条理な世の中を糾弾すべく、誰にも組しないインディペンデントな姿勢を貫いてきたスタイルです。メロディや声などの有機的な要素を極力排し、チェーンソーやモーターやヘリコプターなどの機械から着想を得た。体制に組しないのですから、人間的なものを排除するのは必然だったのかもしれません。

そんな系譜をずっと長きに渡って生き抜いてきているのが、KMFDM
新作でも、硬質な音は建材(?あえて)です。

もっとも彼らの世界ではギターがギャンギャンとうなり、ハイトーンの女性ボーカルが天空を駆ける。一聴したところでは濃厚なヘビメタです。

でも基本は「鉄筋」。ヒトのにおいがしても、むき出しの鉄パイプがあちこちから顔を覗かせている。規則的で無生命な音の構造物が、少しばかり人間っぽいお化粧をしているだけなのです。

非人間的な表現は、20世紀初頭の共産主義な雰囲気を想起させます。意識的にやっているところはあるにせよ、ある意味ではファシスト的強引さで存在感を主張している人たちでもある。政治も一種の「ネタ」なんですよね、はっきりいって。

では彼らの表現の根っこはどこにあるのかといえば、肉体のパワーなのではないでしょうか。機械への憧憬は、実は強い肉体、超人的な身体能力への願望の現われではないか。排除しようとしているけれども、裏を返せば、それだけ意識しているに違いない。

親戚とKMFDMがオーバーラップするのは、単なる偶然ではないような気がする。

今度会ったときに聞かせてみようっと。


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かわせみ

>今度会ったときに聞かせてみようっと

そのときにどんな反応が待っているのか、非常に興味深いです(笑い)
by かわせみ (2007-09-30 01:26) 

ezsin

ちょっと不安もありますが、きっと気に入ってもらえると思っています!(笑)
by ezsin (2007-09-30 15:13) 

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