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Felix Da Housecat - Virgo Blako And The Movie Disco [Artist D-F]

どこか抜けたタイトルですが、ちょうどそんな感じの音です。
ミディアムテンポのリズムに一世代前のレトロなシンセ・サウンド。
抑揚のない平坦なボーカルが、醒めた視点のアクセントになっている。
Bugglesの「ラジオスターの悲劇」の焼き直しみたいな曲で、「ラジオがすべて」と歌っている。皮肉なのか、オマージュなのか。

最近、ディスコが流行りだそうです。
対象は、40才代。
むかし若いときに発散していた人が、今は行くところがない。
仕掛け人が行き着いたところがディスコだった、というわけです。
確かにみなさん「年甲斐もなく」陽気に踊っている。

2007年の「ディスコ」で、Felix Da HousecatはよろこんでDJを引き受けるでしょう。悪気も皮肉もなく、ひとつの「ツボ」があると感じるでしょう。

バブルの異常な喧騒。
熱に浮かれたように夜な夜な繰り出しては、みんなで申し合わせた踊りを日課のようにこなしていく。お金が自然と沸いてきて、こなしきれない可能性が周りに充満しているように思えた。

ディスコで踊っていたのではなく、時代に踊らされていたのです。
ディスコに行くのではなく、ディスコに飲み込まれていたのです。
みんなどこまでわかっていたのか。
何で今になって、また行くのか。
Felixは、そんな人間の性を面白おかしく見つめている。

話はここで終わらない。
Felix Da Housecatにもうひとひねりがあるのは、自身が音楽を作る側にいること、つまり「踊らせる」人であること。他人の曲を隙間なくつなげて、人々が「踊らされる」洗脳空間を作り出す自分はいったい何なのか。自問自答のサイクルの中で、やはり踊らされている自分を自覚しているはずなのです。

踊る人に、踊らされる人に、踊らせる人。

醒めたサウンドを通して見えてくるのは、楽しさと悲しさと、幸せと不幸とが、気がつかないうちに逆転している倒錯したダンスカルチャーの姿。踊る自分を振り返らずにいられなくなる、鏡のような音楽。一筋縄ではいかない、人間の営みの面白さがFelixの音楽のテーマであり、「ツボ」なのです。

人はなぜ踊るのか?

平易に見えて、結構、深いテーマなのではないでしょうか。


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