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Vanessa Carlton - Heroes & Thieves [Artist A-C]

それは順風満帆に進むはずでした。
Vanessa Carltonの2002年のデビュー作からは大ヒット曲A Thousand Milesが生まれ、グラミー賞にノミネートされ、有能なSSWとしてのキャリアが約束されているかに見えました。

ところがセカンドはあまり売れなかった。
理由は様々に言われているようですが、確かなのはVanessaが不信感を抱えて悩んだことです。

時はたって2007年のサードが本作。
いい意味で変わっていなくて、いい意味で変わっている。

ピアノを使って抗し難い魅力を彼女は存分に発散させることができる。クラシックの理知的なタッチと、上品な情緒性を持った流れるような旋律。その上に乗るボーカルは、かげりのないカラッとしたアメリカン・ポップ・カルチャーそのもの。

楽曲に安定感がある。
卑屈にならず、気負いすぎず、攻撃的にもならない。悩んだ末に、改めてしっかりと自分らしさを見つめる。もう何が起きても揺らがない、吹っ切れた後のこだわりのなさを感じる。ポップの本当の強さはこんなところから生まれる。甘やかされても、たたかれすぎてもダメ。確かな才能と、ほどよい逆境。内なる力と外からの力が微妙な力学の上で均衡するとき、ポップの奇跡が起きるのです。


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deacon_blue

> 内なる力と外からの力が微妙な力学の上で均衡するとき、ポップの奇跡が起きるのです。

☆ 仰るとおり,卓見であります(^o^)。
by deacon_blue (2007-10-18 01:40) 

ezsin

ありがとうございます。奇跡はそうそう起きませんよね。アーティストの力量だけで決まらないところが、ポップミュージックの面白いところなのかもしれませんね。
by ezsin (2007-10-19 20:42) 

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