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Celine Dion - Taking Chances [Artist D-F]

ジャケットの風貌に圧倒されます。
これはちょっと人間離れしている。
メデューサ?
この髪の毛に絡みとられてしまっては命はなさそうです。
ジャケットを着ているところはマルチナショナル・メガカンパニーのトップエグゼクティブにも見える。某アメリカ電機メーカーに君臨していたCEOを思い出させます。

いやはやトップに君臨するのは、それは大変なのでしょう。

これが現代のメガヒットの作り方。
ヒットの要素を世界中から大ローラー作戦ですべて集めてきて、行き過ぎたもの、遅れすぎたものを取り除き、王国の財力を惜しみなくつぎ込んで当代随一の作品を作る。それはピラミッドの財宝に匹敵するやり方かもしれません。

それでいて気負いなく、すうっと聞けてしまうのは、いいことなのでしょうか、悪いことなのでしょうか。気に入るか気に入らないかに関係なく、モニュメントはドカンと首都のど真ん中に打ち立てられるのです。

Celineの声は雲の上にまで抜けていき、私たちの夢想の戯れのすべてを描き出そうとする。ラスベガスの黄金郷をも実現してしまう野心的な歌いっぷり。ここまで大盤振る舞いに撒かれてしまった約束の地への招待状をどうするのだろう。ぱらぱらと紙ふぶきのように舞う希望のプレイングカードを眺めながら、しばし途方にくれる。

これがポップミュージックの魅力です。
これがポップミュージックの魔力です。

ここには何もありません。
壮大なイリュージョンはひたすら膨張していく。
この先に待っているものを考えるのは恐ろしい。
私たちはMichael Jacksonのネバーランドを知っている。
知っているけれども、それでも私たちは目指してしまう。

今日もローレライの歌声に釣られてメリーゴーランドの夢を見る。


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コメント 2

ヤゲロー

ほんとすごいジャケですね。
ここまでのトップスターになってくると、その人間像に興味が沸くというか、なんとなく歪んだ見方をしちゃいますよね。
なにはともあれ、アルバムやライブで本人がほんとに満足してる姿が
見えれば、もう何も言うことないですよね。
by ヤゲロー (2007-11-12 08:45) 

ezsin

本当は生身の人間なんですが、私たちから見るとあまりに遠く、幻影として語るしかないのですよね。幻と、顔のない大衆との間の架け橋である音楽。それぞれがいろんな思いで聞く音楽。せめて送り手と受け手とが共振してほしいです。彼女の場合は、吹っ切れているのか、満足しているように見えますね。
by ezsin (2007-11-12 22:35) 

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