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The Jon Spencer Blues Explosion - Orange [Artist J-L]

まさに荒ぶる牛。

強烈なリフに、地響く低音。
叩きつけるビートに、がらがらの声。
闘牛のように方向を定めて突進するタイプではない。
四肢がでたらめな方向に飛び交ってただ暴れている。
どうにも手がつけられない。
どこからも近づけない。

ブルースには二つの方法しかありません。
本物としてひたすら純化していく道と、
スタイルの持つ魅力をエキサイティングに表現すること。
JSBEは後者。
本物になれない門外漢として、もっともエキセントリックな方法でブルースを演出したバンドです。
ノイズ、スクラッチ、ファンク。
何でもあり。
方法は問わないけれども、やるのはブルース。
ブルースマンにはならないけれども、
Blues Explosion Manにはなるのです。

ブルースは窮屈で頑固です。
コードも、メロディも、リズムも単調で、融通が利かない。
艶やかなサラブレッドではないし、草原を駆けるヒョウでもない。
ブルースは牛です。
重いし、のろいし、どんくさい。
大きな塊の中に閉じ込められている。
牛でい続けるのがブルースの美学です。

暴れる牛はどこか哀しい。
何も語らない目。
何も発しない口。
揺れる巨体はもはや自分でも止められない。

牛は命のミルクを私たちに与え、
死して肉を残す。
鍬を引き、皮を与える。

牛は神でもあるのです。


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