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Stephen Fretwell - Man On The Roof [Artist D-F]

あんまり元気のない声。
どことなく落ち込んだ声。
でも、いいんです。
そういう声が聞きたくなる時ってあるのです。

気分によって音楽の聞こえ方って変わります。
事実としてしょうがない。

個人的なことですけど、
今日はかなり落ち込んでいる。
知らず知らずに人を傷つけていたことがわかったとき、
疎外感を作り出していたことがわかったとき、
自分が思っているような性格でも、度量でもない。
一番自分が違うだろうと思っていたことが、そのままだとわかったとき。

あんまり慰められる音楽とか、
景気づけの音楽とか、
そのものの悲しい音楽とかは聞きたくない。
何となく、同じように元気のない声が聞きたくなる。

Steven Fretwellが落ち込んでいるわけではありませんし、
落ち込んだ音楽でもありません。

むしろ落ち着いたポップ感と、湿り気程度の情感が、大人のたしなみを感じさせる、品のよいボーカル・ロック・アルバムです。声も、しみじみした味わいを持っている。

では何でこんなときに取り上げるのかというと、ローな気分のときにも聞きたくなるって、それはそれは貴重な音楽だと思うからです。

本当は音楽なんて役に立たない。
音楽だけではなくて、誰も、何も、どこも役に立たない。
役に立たないワールドにぽつんとひとり置かれたときに、とりあえず手繰り寄せるのは、「役に立たないよ」とちゃんと言ってくれるものかもしれません。

Steven Fretwellの落ち着きは、達観したしがらみのなさが生み出すものかもしれません。彼の音楽の周りには、チープな涙も、むなしい掛け声も、わざとらしい慰みもない。彼の静かな声は、何にも頼らずに自分の世界を歌っている。そんな姿勢が、最後には気持ちに残るのかもしれません。


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