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Television - Marquee Moon [Artist S-U]

このブログを始めて、今日で730個目の記事。
ちょうど2年が経ちます。
最近は推敲する間もなく、思いつくそのままに、散文駄文のままに続けています。

「何のために」
考えることもあるし、あえて考えないこともある。
日課になっているところがあるし、重荷になっているところもある。
書いている内容が価値があるのか、とんだ勘違いのゴミなのか、悩むこともあるし、読んだ方からのコメントに救われることもある。本人としては、生きている証を撒き散らしながら、崖を転げ落ちている感じ。かっこつけていうならば、それが自分のローリング・ストーン。止まった時点で、何かが終わってしまうのだと思っています。

有名なこのアルバムをはじめて聞いたのはいつのことだっただろう。
ターンテーブルに針を落として、ジャケットをじっと見ながら聞いた。

真四角の枠にはまった4人のざらざらした肖像は、本当にテレビの箱の中にいるようで、どこかこちらの世界ではないところと交信しているようでした。

電気コードに触れて感電しているかのようなTom Verlaineの声。
時限爆弾の時を刻むように迫ってくる規則的なリズムギター。
積み上げただけのように不安定な曲構造。
そして、すべてをご破算にしかねない、暴発するソロ。

感じたことのない胸騒ぎと、興奮に至らない苦々しさを抱えながら、それでもこの音の渦の中に埋もれていたい欲求に駆られた。

音楽を聞くというより、音楽の向こう側にあるものをつかもうとしていた。

何かが、テレビジョンの音像の向こうに見え隠れしていた。
4人の姿が、サンドストームの中にかき消されていく先に、見たいもの、聞きたいもの、知りたいものがあるような気がした。Guiding Lightの先を何も教えてくれなかったけど、Frictionの火花が何に引火し、Elevationで上昇していくものが何かはわからなかったけど、Marquee Moonをじっと眺めていても気が狂わなかったけど。

もちろん、ここからパンクが見えたり、ニューウェーブが引火したり、ポストロックが勃興したりといった史実的なことではありません。Marquee Moonはもっと大きくて、手に負えなくて、だからどうでもいいことを語っていると思うのです。

今でも、意識が震えるような不思議な感覚はそのままです。
今では、それがなんだかもう少しわかってきました。

「何のために」

毎日生きていて、ブログを書いて、仕事して、音楽を聞きたくて、音楽を聞いて、常にぐるぐるとこの問いの周りを回っている。答えはないし、聞いてはいけないし、考えれば考えるほど時間の無駄。だけど憑いた悪霊のように私たちに襲い掛かる。

Marquee Moonは終わらない。
長い曲の終わりで、再び時計の針が動き出す。
この曲に始まりも終わりもない。
ミロのVenusに腕がないように、このアルバムは完結しない。

音楽の向こうに見える「何のために」の答え。
Televisionは、触ることのできない幻をその黒い画面に映し出しながら、今日も私たちの意識を悩まし続けるのです。


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コメント 2

ブログ2周年記念、おめでとうございます!!
私は、もうずっとさぼっているので、、、。毎日ということのすごさをほんと感じます。かなりマイペースな読者ではありますが、これからも楽しみにしています~
by (2007-11-27 00:38) 

ezsin

ありがとうございます!マイペースでぜんぜん結構ですので、末永くお付き合いください。
by ezsin (2007-11-27 19:17) 

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