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Idiot Pilot - Wolves [Artist G-I]

鋭利で早急な要素と、丸くて暖かい要素を併せ持った、比較的オーソドックスなロック・サウンド。でもどこか歪んで、脇にそれていく不安定さがある。ハイトーンのボーカルがちぎれた叫び声を上げ、お行儀の良いギターがガラガラと崩れかかる。

「いつまでもこのままではない」

常に変化する音。一点に留まらないスタンス。
変化を肯定しながら、不安をそのままストレートに表現する。
ロック・バンドをやることのリアリティが良く出ているバンドです。

崩れることは、今日をよしとせず、明日を定めることでもない、とても中途半端な状態。聞き手が心配するくらいですから、本人たちはもっと落ち着かないに違いない。

「揺るがない音(To be a Rock and not to Roll)」と断言できることもすばらしいですが、「揺るぐしかない現実」も同じくらい真に迫ってきます。Idiot Pilotsには、きっと安心できる明日はないし、明日奏でられる音も見えていない。Wolvesは、そんな戸惑いの真っ只中で鳴っている。

こんなバンドがいてくれることがうれしい。
明日がどんな一日かはっきり見えてこず、
今日もこんな一日だったとため息が出るとき、
すっと隙間に入ってきます。
癒してくれるわけではありませんし、
答えを与えてくれるわけでもない。

隙間だらけの毎日をしっかりと眺めること。
それ以上でもそれ以下でもない。
Idiot Pilotsがもがく姿は、鏡に映ったわたしの姿。
とりあえずここから出発するしかないのです。


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