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Blur - The Great Escape [Artist A-C]

斜に構えて、意地悪な視線と、爆弾発言を落下させることで、蜂の巣を叩き割って大騒ぎを起こす。OasisやStone Rosesのように、実生活の言動を通してではなく、あくまで丸い円盤の音楽の中で暴れようとする姿勢は、けっこうストイックだと思う。

ブリットポップの雄という捉え方が一般的ですが、そもそも「ブリット」は何かから考えないと、Blurの本質は見えてこないと思う。

今、Damon Albarnがごった煮サウンドのGorillazをやっていることからもわかるように、実のところ、音楽的なスタイルとして60年代から続くブリティッシュ・サウンドがやりたかったとは思えない。ひとひねりある凝ったサウンドと、ウィットに富んだ詩は、ユーモアと批評家精神の象徴ではあるけれども、狭い範囲のスタイルだけで完結する器ではなかった。

時代の中で、一番物議をかもすところに出没し、物議を音楽で増幅することに途方もない快感を覚える人たち。Blurの面々とは、そんなアソビ心を持った強盗集団だったのではないでしょうか。

だから彼らのアルバムは、まるでOceans 11のシリーズのように、
「やったらダメなんだけど、やってみたい」
欲望を見事に満たしてくれる。

ブリットが、ブリットらしくないときに、メガブリットを演じてしまう。
90年代におけるBlurの痛快感とは、世間の期待を独り占めしてしまう、かっさらわれてしまう、盗む側と盗まれる側の抑圧された願望の解放にあったと思うのです。


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ezsin

walrusさん、ご訪問&niceありがとうございます!
by ezsin (2007-12-11 21:50) 

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