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Bright Eyes - Cassadaga [Artist A-C]

生きていることはもどかしい。

例えば二人で会っていて、
言葉があって、
手がつながって、
夢が重なりそうで、
それでいながら遠くのほうで崩壊の足音がはっきり聞こえてくるような。

例えば考えに考えた企画がクライアントに気に入ってもらって、
見積もりどおりに決済が降りた瞬間の、
終わってしまったような、
物足りないような、
心を吹き抜けるむなしい風のような。

どっちを向いても心は満たされない。
あらかじめわかっている結末。
あらかじめあきらめている境地。
あらかじめわかっている泥沼の中でじたばたしている自分を、ふと振り返る瞬間。

心を横切るやるせなさを捉えて、そのまま表現したものがロックです。
いいのか悪いのかの議論すらも脇に追いやって、音楽は自由なのです。

自由なロックの好例としてBright Eyesが挙げられる。
トラッドな音作りの中に、どこにも収まらない歪みをたっぷりと染み込ませる。簡単にけりがつくような問題であれば、これだけ表現として進化していない。自由だからといって、ポジティブなわけではない。自由とは、答えがないことであり、未来が見えないことであり、何にも束縛されないという妄想に束縛されること。その代償を払ってロックバンドは音を鳴らし、聞き手は命を賭けて聞くのです。

Bright Eyesを聞くことは幸なのか不幸なのか。
今日ももどかしさの泥沼の中でもだえながら、
すがるように耳を傾ける。


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