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Scott Walker - And Who Shall Go to the Ball? And What Shall Go to the Ball? [Artist V-Z]

キュルキュルと窮屈な風船から空気が抜けていく音。
互いに無視しあう奔放にけたたましいアンサンブル。
ガラガラと屋根裏の構造が崩れ落ちるノイズ。
そして、圧迫するように迫ってくる、耐え難い無音。

ここには、かたくなに「音楽」を否定しようとする意志がある。
逆説的ですが、旧来的な、一般的な概念としての音楽を否定することで、音楽ではない部分の音楽性を浮かび上がらせる。

だって「聞く」のは普通音楽。
音楽ではないものは聞かない。
では聞いているから音楽なのか?
聞いていても音楽ではないものがある。
聞く行為に集中することで、
音の輪郭線や、無音の体積や、時間の気まぐれに気付く。
知らなかった知覚の領域を垣間見る。

わたしたちの認知や、表現の世界には、
まだまだ未開で立ち入ったことのない部分がある。

何を求めてそこに分け入るのか?
何が私たちをそうさせるのか?

現代音楽が想起させる神秘に触れるとき、
私たち自身で作り出すことのできる世界の大きさに感嘆します。

たとえそれが人間の独りよがりであったとしても。
この方角にしか進んでいくことができないのですから。


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