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Daniel Johnston - Lost And Found [Artist J-L]

そとはずっと雪。
雪国の人には申し訳ないけど、
こんな日には出かけたくない。

ストーブをつけて、
カーテンを閉めて、
ポテトチップスと、
ソーダと、ときどきお茶。

誰もいないし、
誰もいらない。

「悪魔とダニエル・ジョンストン」
をずっと流しっぱなし。

ときどき音を消して、
Lost And Found。

説明は意味がない。
感じるままに、
というのもちょっと違う。

悲しい気分だし、
得した気分だし、
特に何かが変わるわけじゃない。

Danielの永遠の女性のLaurieは、
葬儀屋の彼氏と結婚する。
友達のおじいさんの葬式で再会する。
彼女の後ろにある棺おけに、
入ってしまいたいって、
思う。

3,000人が総立ちになったコンサートの帰り、
お父さんと二人乗りの飛行機の操縦かんを奪い、
森の中に墜落する。

近くに教会があって、
看板が立っている
「着陸はできても、飛ぶ気分は最悪」
みたいな感じ。

ひとつひとつのできごとに、
伝説を重ねることは簡単。
思いを重ねることは簡単。
でもあまり重要ではない気がする。
読み解くことは何も生まない。

そとの雪はやんだ。
いつかはやむもんだ。

悪魔に取り憑かれてるって?
取り憑かれてない人って、
いるのかな?

Danielが「向こう側」の歌を歌っている、
とよくいうけど。
そういう僕たちはどこにいるの?
もっと向こうの辺境に、
いるんじゃないの?

音楽の不思議、
芸術の不思議、
存在の不思議、

それは、アーティスト自身の枠を超えて生まれるから。
MTVに映るDanielは、演奏しようとするDanielではない。
アーティストのDanielではない。

だれも捉えられない、
だれもコントロールできない、
巨大で不気味で説明不能の
大きなひずみ。

わたしたちの世界の壁紙
わたしたちの存在の背景色
そのひずみが何かを引き起こしている。

わたしたちは、
そこに立ち現れる現象の残像に
ただ身をうちふるわせるだけ。

Danielはただ感度のいい弦として、
巨大なひずみに反応しているだけ。

説明を求めても、それは無駄。
答えらしきものが見えてきたそのそばで、
次の説明の扉が現れるだけ。

病の原因なんて、ただの幻想。
創作の秘密なんて、ただの妄想。

不思議なのは、
それでも響いてくる
ピアノの音と、
ギターの響きと、
あの
例えようのない
不思議な
Danielの声は、

答えのないひずみの中にいることを、
ここちよくしてくれる。

だから雪の降る日には、
灼熱の真夏日には、
夏至の日にも、
旧正月にも、
結婚記念日にも、
最後の同窓会の日にも、

カセットテープをセットして、
記録しよう。

Daniel Johnstonが流れる部屋の音。
Daniel Johnstonを聞いている自分の音。

記録されたDanielは、
次の人に引き継がれる。

ダビングされ、
記録され、
引き継がれていくことで、
毎日が重なっていく。

あしたもDaniel Johnston
あさってもDaniel Johnston
そのまま眠っていたい。

きょうは誰か読んでくれるのかな?
あしたは誰か読んでくれるのかな?
あさっても誰か来てくれるのかな?

詩にならない言葉。
文章にならない文字。

意味からの解放。

それでも
Laurie
を捜し求める。

あしたも何かが続いていく。


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かわせみ

今日の雪で我が家では、甘酒で音楽鑑賞三昧でした。
by かわせみ (2008-02-03 23:34) 

ezsin

甘酒がよくあう日でしたね!豆まきはいちおうやりました。福ぐらい呼び込みたいからなあ~。Adeleいいですね。雪見にぴったり。なんだか支離滅裂・・
by ezsin (2008-02-04 23:29) 

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