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The Waterboys - Fisherman's Blues [Artist V-Z]

The Waterboysをめぐるものがたり。

あの人がもうすぐ帰ってくる。
でも無理して「迎えに行かない!」って
強がってしまった。
本当は無理を強いているのは、向こうのほうなのに。
最初は「迎えに来て」とか頼んでおきながら、
「やっぱりいい」なんて。
そんな急に言われても。
こっちは仕事の段取りもちゃんとつけて、
「今日は早く上がるから」
ってみんなに宣言してたのに。
もしかして他に誰かが来るのかしら。
ありえない話じゃない。
だから無理してでもわたしは行くことにしたんだ。

まったく苦労するわよね。
これでいて、わたしたちは恋人じゃない。
We Will Not Be Lovers
あの人がいつも聞いているWaterboysのアルバム
なんていやな曲。
あてつけかしら。
でもあの人が好きなアルバムは、好き。
すごくトラッドで、のんびりしているのだけど、
どんどん熱くなってくる。
きっと何かを守ろうとしている音楽
きっと何かを勝ち取ろうとしている音楽。

わたしにはわからない。

ただずっと繰り返し聞いていると、
Loversでいることだけがすべてじゃないって思えてしまう。
長ーい曲。ぜんぜん終わらない。
だんだん負けてしまう。
そんなはずないのに。

わたしは
When Will We Be Married
がくるとドキドキする。
無理だってわかっているけれども、
わたしの口からはとてもいえないけれども、
Waterboysは、そっとわたしの味方をしてくれる。
そうそう、って勇気付けられる。
恋人でもないのにね。
でもわたしは「彼女」なんだ。
ちゃんとそう言ってくれた。
もしかして結婚できないってわかっている人のためにあるのかも、この曲って。
でもいいんだ。
一緒に聞いているだけで。
そんなことが起きるかもしれないって、夢見れる。

もうすぐ空港に着く。
だれがいてもかまわない。
わたしは笑顔で迎えてあげる。
水の中からときどき上がってくる、不思議な人。
人魚って女の人ばかりだけど、
あの人はわたしとってWaterboyなの。

-------

やれやれ、やっぱりビールなんて飲むんじゃなかった。
飛行機の中で飲むと、悪酔いするんだよな。
おまけに今日は気流が悪く、やけに揺れる。
行きと帰りで違うエアラインを使ったけど、
こっちのほうがいい。
食事はおいしいし、
キャビンアテンダントも、
若くてきれい。

映画も見る気しないし、
やっぱりiPodにしよ。
帰る時って、このアルバムに限る。
Fisherman's Blues
Fishermanになりたいって気持ちはよくわかる。
ぼくだって、
陸から遠く離れて、
しがらみなんか忘れてしまって、
ひとり自然に向き合いたい。
とかいいながら、
この音楽って、とても郷愁的で、暖かくて、
やっぱり帰りたくなる音楽なんだ。

彼女は来てくれてるかな。
また空港で電話越しにケンカしちゃった。
わざわざ遠いところを来なくていいって思ったんだけど、
やっぱり怒ってしまった。
あした会社で会えるからいいじゃん。
来てくれたって30分くらいしか一緒にいれないよ。
気遣っているつもりなんだけど、
気遣いになってないよな。
それはわかっているんだ。

ていうか、Waterboysを聞いていると反省ばかりする。
オトコって勝手でわがままで傷つけてばっかりだって、
諭される。

そりゃぼくは勝手さ。
彼女と付き合うかどうかなんてわからない。
Sweet Thing
甘いことっていっぱいある。
ぼくは支配されるのはごめんだし、
だからって人のことだって支配なんかしない。
でも長ーいこの曲を聞いていると、
なんだか負けてくる。
こんな遅い時間なのに迎えに来てくれる人なんて、
ほんとうはそんなにいない。
Waterboysのいう「Sweet Thing」って何だろう?
ぼくが思っていることと、
違うのかもしれない。

And A Bang On The Ear
この曲を聞くと、いつも熱くなる。
彼女と聞くときもそう。
前の彼女と聞くときもそうだった。
もちろん一人で聞くときもそうだけど。

幸せな時間って終わらせたくない。

いい曲ってずっと続いてほしい。
終わってほしくない。
この曲は一生懸命、
そんな願いに応えてくれる。

着陸のアナウンスがあるまで、
ずっとリピートで聞いていよう。
誰がいてくれても、
誰もいてくれなくても、
別にいいや。

ぼくは帰る。

誰かがいてくれたら、言うかもしれないな、
This Land Is Your Land。
ぼくの場所は君の場所なんだよ。
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