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Supergrass - Diamond Hoo Ha [Artist S-U]

チーズフォンデュを食べるときに、ワインを一緒に飲まないと、おなかがすごく痛くなる、という話を聞ききました。仕事の同僚が、昔スイス人の彼女と付き合っていたときに、彼女の実家でご両親から聞いたそうです。なんでも、熱して溶けたチーズが、胃の中で冷えて固まってしまう。ワインがあると固まるのを防ぐのだとか。いや、ビストロで飲んでいるときの話。もちろんチーズフォンデュとワインをたしなみながら。

「ええ!そうなんだ」
と最初は真に受けていたみんなも、だんだん
「そりゃおかしいよ。だって子供はぜんぜん大丈夫じゃん」
と疑ってかかる。
最後は、都合のよい飲ませる手口だ、ということになった。
だいたいスイス人の彼女なんて、そこからしておかしい。
ほんとかいな。

まあ真相はともかく。

Supergrassは、本当に胃の中で固まってしまうチーズのような音。
耳あたりは比較的スムーズだけれども、
芯が固く、徐々に身体の中で大きくなっていく。

この胃に巣食う違和感はなんだろう。

きっと誰も信用しない頑固さではないか。
瞬く間にスターダムを駆け上がったSupergrassだが、いつもせわしない印象が付きまとった。落ち着かなさ。焦燥感。それが彼らのビートの売りになったとはいえ、表に出てこない影があったのではないか。脚光を浴びつつ、注目されること自体が、居心地悪そうだった。

ガレージもニューパンクも市民権を得る前。
シンプルでラフでエッジーなSupergrassの単純さは、
それはそれで居場所が見つけにくかった。
ロック史の系譜の中で簡単に処理されかねない存在感の軽さを、
いやというほど味わったに違いない。
パワーロックを威勢よく鳴らしながら、
どこかに「固まってやる」という反発心が芽生えたとしても、
誰も責められない。

固まることはいつしか強烈なメッセージとなり、
胃の中の違和感は、胃酸の中に住処を見出した。
彼らが秘かに仕込むトロイの木馬。
それは、今も昔も変わらない。

侮るなかれ。
Supergrassを聞くときは、かならずウィスキーと緑茶(Whisky & Green Tea)を飲むこと。しらふのままでは、あなたの慢心に穴が開くよ。
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