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Foals - Antidotes [Artist D-F]

もっと踊れるロックを。
ロックとダンスミュージックの接近や融合は、
コンセプトとしては長く存在しているものですが、
音的にはまだまだ開拓の余地があると思う。

もともと高揚感を目指す点においては共通するものがありますが、それぞれに確立されたスタイルが多く、その枠組みからなかなか抜け出せない。例えばテクノとパンクを融合させようとしても、合成っぽいビートや歪んだギターといった、どうしてもそれぞれの特徴的な部分が顔を覗かせ、本当に一体感を持った音としては鳴らしにくい。

Foalsは、まさにその点に挑戦しようとしているバンドに思える。ビートの垣根を壊し、ロックの常套をかなぐり捨てて、単純にパワフルな高揚音楽を作ろうとしている。だからアフリカらしさを投入したり、リフレインだけを執拗に繰り返したりといった、冒険的な手段を許せてしまう。もっと実験の余地はあるんだ。まだまだ壊さなければいけないものがあるんだ。そんな意気込みを感じる。

ロックとダンスミュージックの間のぎすぎすした関係は、ぞれぞれの音楽が向かうベクトルの違いにある。内面からの抑えきれない衝動を放出する表現としてのロックと、凝り固まった内面を揺り動かしてほぐす手段としてのダンスミュージック。外に向かうベクトルと、内に向かうベクトルが時にすれ違い、時に正面衝突して大混乱を引き起こす。

Foalsは、そのエネルギーを利用する。
音として独立し、ただ激しく振動させる。
内面から湧き出るものも、
内面に向かって迫ってくるものも、
彼らの音の振動に同期する。

まだ完全とはいえないかもしれない。
でも今までとは違って、
アタマが反応しているのか、
カラダが反応しているのか、
はっきりわからない形で両方が反応している兆しを、
確実に感じることのできる、
新しさをもった音。
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